弘前の博物館でネコライオンを見たこと

久しぶりに弘前に遊びに行ってきました。弘前公園の近くをのんびり歩いていたら、弘前市立博物館のレンガ造りの風格がある建物が見えてきて、そこでちょうど「ネコライオン」という写真展をやっていたので、ふらっと立ち寄ってみることにしました。

実はこの博物館に来るのは初めてだったのですが、緑豊かな敷地の中に佇んでいて、静かでとても落ち着く良い場所ですね。今回はここで有名な写真家の方が企画した展示が行われているということで、わくわくしながら中へ入りました。

似ているようでちょっと違うふたり

今回の展示は、岩合光昭さんという有名な動物写真家の方が企画したものだそうです。岩合さんはアフリカの大地まで行って野生のライオンをダイナミックに撮影したり、日本や世界各地を回りながら愛らしい地域猫たちをカメラに収めたりしていることで知られています。

展示室に入ると、猫とライオンの写真がずらりと並んでいました。何より面白かったのは、その並べ方です。同じような構図やポーズをとっている猫とライオンの写真が、左右に対比されるように配置されていました。

寝転がって大あくびをしている瞬間や、草むらの影からじっとこちらを覗き込んでいる鋭い目つき、獲物を狙うときの引き締まった体勢など、驚くほどそっくりなんですよね。大きさや暮らしている環境は全然違うけれど、やっぱり同じネコ科の生き物なんだなと、しみじみ実感してしまいました。

サバンナを力強く生き抜く野生のライオンの隣に、日本のひなびた漁港でどこかトボけた顔をして座っている地域猫の写真が並んでいるのがなんだかユーモラスで、見ているだけで思わず顔がほころんでしまいます。

ネコライオンの大型タペストリー

百獣の王の意外な現実

ちょうど集合時間に集まって、博物館の方が説明をしてくれる解説ツアーのようなものがあったので参加してみました。その説明員の方の話がまたすごく面白くて、ためになる内容ばかりでした。

「ライオンって百獣の王なんて言われていて、すごく強くて威厳があるイメージがありますけど、実は狩りの成功率は2割くらいしかないんですよ」とのこと。しかも、基本的にはメスのライオンたちが力を合わせて頑張って狩りをして、オスのライオンはただ待っていて美味しいところだけを真っ先に持っていくことが多いらしいです。「だから、実際は大してそんなに王様っぽくもないんですよ」なんて笑いながら話してくれて、なんだか親近感が湧いてしまいました。

野生の厳しい環境で生きているからこそ、ライオンも猫と同じように、普段はできるだけ無駄なエネルギーを使わないようにゴロゴロと眠っているのかもしれません。そう考えると、百獣の王という大層な肩書きも、なんだか人間が勝手に貼り付けただけのような気がしてきて、なんだか可笑しかったです。

久しぶりの弘前観光と余韻

展示をたっぷり楽しんだ後は、ミュージアムショップ(グッズ売り場)も覗いてみました。ポストカードやクリアファイルなど、猫好きなら思わず欲しくなってしまうような魅力的なオリジナルグッズがたくさん並んでいて、見ているだけでも十分に楽しめました。

この「ネコライオン」写真展の会期はもう終わってしまっているのですが、これをきっかけに久しぶりに弘前の街をゆっくり観光することもできて、本当に充実した一日になりました。またどこかで岩合さんの展示会が企画されたら、今度も忘れずにチェックして行ってみたいと思います。

そういえば、今回の弘前旅行のついでに、少し足を延ばして鰺ヶ沢の温泉にも泊まってきました。日本海を眺めながら入る温泉もまた格別で、とてもリラックスできた良い旅になりました。鰺ヶ沢で温泉を堪能した話については、鰺ヶ沢のグランメール山海荘で、海を眺めてのんびりに書いています。

最後に、弘前市立博物館の場所を載せておきますね。とても素敵な建物なので、散策がてら訪れるのにおすすめです。

猫もライオンも、みんな猫。